2019/07/15

エルサレム②→→→エンボケック→→→ベツレヘム


2019.07.12


6:00起床

宿の朝食は6:30から。

今日は早く宿を出るので、朝食一番乗り。


チーズやヨーグルトなど、乳製品が充実。


オレンジジュースはセルフで。


朝からモリモリ食べます。


昨日の夜食べたシュクシャカもあった。

時間がないので、出発〜。

今日は休みの日なので、通りに人がいない。


トラムの線路。


外のピアノは自由に弾けるらしい。

朝からお兄ちゃんが弾いていた。


トラムのチケットを買う。


紙幣が悉く弾かれ、ギリギリでチケット購入し、トラムに飛び乗った。

車内はこんな感じ。


8:00過ぎ

バスターミナルに到着。

まだ人はまばら。


バスの時間まで1時間弱あるので、フラフラ建物の中を散策。

それでも時間を持て余したので、ゲートの前に座って待つ事に。

隣には銃を持ったお兄さん。

気を遣って銃口は外してくれたけど、旦那はんはドキドキし過ぎてこんな顔に。


イスラエルは、北はレバノン、東はシリアとヨルダン、南はエジプトと、三方をイスラムの国と接している。

イスラエルは周囲の国が全て敵国。

すごい環境だなぁとつくづく思う。


高校卒業と同時に18歳から男子は3年、女子は2年の兵役義務のある国なので、そこら中に銃を持った人がウロウロしている。

女性にも兵役義務があることなどから"全国民に兵役義務がある"と誤解されている例もあるが、実際には兵役義務を持つのはイスラエル在住のユダヤ人(ユダヤ教徒)とイスラム教ドゥルーズ派の教徒のみ。

ユダヤ教徒やドゥルーズ派教徒であれば、イスラエルの国籍を有していなくても、イスラエルに在住しているだけで兵役義務が発生する事も特徴的。


そんなこんなで銃を持ったお兄ちゃんの横でしばらく待っていると、人が集まって来たので、列に並んでバスを待つ。


8:55

バスが到着。


バスに乗り込む。

料金は直接のドライバーのおっちゃんに払う。


9:00


予定通りに出発。

時間通り。


目的地までは約2時間。

前の車をガンガン追い越すバスだったので、2時間弱で目的地のEin Bokek(エン・ボケック)に到着。


ホテルの裏に岩山。

不思議な景色。


エン・ボケックに来た目的は


死海!!!!


Dead Seaに浮くため♪


死海は、アラビア半島北西部に位置する塩湖。

西側にイスラエル、東側をヨルダンに接する。

湖面の海抜はマイナス418mと、地表で最も低い場所である。



そんなこんなでパブリックビーチへやって来ました。

パブリックビーチの施設は全て無料。

こちらはトイレ。


遠くに死海が見える〜♪


ビーチにも塩が溶け込んでるせいか、歩くとザクザク音がする。


来ましたよ〜


念願の死海♪


最初の感想は、


思ったよりブルーって言うか、綺麗なグリーン。



近付いて見てみると白い。


そして、大きな塩の結晶がゴロゴロ。


踏むと結構痛い。

早速、水着になって、まずは旦那はんからいざ死海の中へ。



「うわぁ〜っ!!!! 浮いた〜っ!!!!」


持参した新聞が濡れずに読める。

結構、風が強いので、どんどん流されてく〜。


苦っ!!!!


立ち上がる時に死海の水が口に入ったらしい。


海水の塩分濃度が約3%であるのに対し、死海の湖水は約30%

1リットルあたりの塩分量は230gから270gで、湖底では428g。

死海の水は塩化ナトリウム以外の塩分も多量に含んでおり、苦味が強い。

にがりの主成分である塩化マグネシウムも多く含んでいるため、2007.04.15放送の『世界の果てまでイッテQ!』の企画で死海の水による豆腐作りが行われた。

動画を観たら、まだ中島知子が出ていた時代でビックリ。

紗栄子もどうした、そのキャラ?って感じだったけど。


さて、私も死海体験をしてみます。


本当に簡単に浮く。


何だこれ?


面白い♪

風が強いので、やはり流される。

調子に乗ってバランスを崩した。


塩分濃度が濃いので、長く浸かると体に支障が。。。

傷口に塩を擦り込む様なもんなので。

旦那はんは左手の甲に赤い発疹が出始めた。

私は何故だか脛と陰部の痛みが。。。

旦那はんは2回目の入水で立ち上がる時に失敗し、まさかの


頭まで死海の水に浸かってしまう大失態


を犯し、目が開けられず。

とりあえず、ペットボトルの水で顔だけ洗い、シャワーへ直行!!!!

気温も高いので、早めに退散っ!!!!


体が塩まみれなので、早いとこ洗い流しましょう。

パブリックビーチのシャワーも勿論無料。


吊り革のような物を引くと水が出る仕組み。

塩を洗い流し、これまた無料の更衣室へ。


至れり尽くせりのパブリックビーチ。

思いの外、楽しめた♪

帰りのバスまで時間があるので、ぷらぷらとショッピングモールへ。


死海石鹸


カラフルな死海石鹸。


死海の泥パック


バスソルトも売ってた。


外は暑いので、フローズンヨーグルトでクールダウン。


好きなフルーツを選んで作って貰う。


カップに収まる大きさかと思ったら、無駄にデカかった。


パッションフルーツ、マンゴー、デーツMix

アイス好きの旦那はん。

エスカレーターで食べ始める。


たまたま見つけた良くあるや〜つ。

アイスを食べながらパシャリ。


寄りかかったら、物凄く熱かった。。。


こっちは誰も入っていない。


綺麗な色♪

死海の周りはオシャレスポットがたくさん。


でも、暑いので殆ど座って寛いでる人なんていなかった。


ショッピングモールで特に買うものもないので、少し早めにバス停へ。

今日は金曜日でこちらの国は安息日なので、エルサレムに戻るバスは1本しか無いので、乗り遅れる訳には行かないのです。

時刻表には13:00と書いてあったので、12:45にはバス停へ。

まだ誰もいない。


13:00過ぎ


バスが来る気配なし。

暑くて死ねる。。。


途中、何度か乗合バスのおっちゃんに声をかけられるが、


「バスに乗るから。」


と断り続ける。


13:30


まだバスの姿は無い。

少し不安になる。


14:00過ぎ


誰も来ない上に、バスも来る気配がない。。。

珍しく旦那はんがバテ始めた所で、何度か声をかけて来た乗合バスのおっちゃんがこのタイミングでまた声をかけて来たので、乗る事にした。

人数が集まるまで街をグルグルするのかと思いきや、他のバス停の人に声をかけ、断られたら、街を出た。

意外とすんなり出てくれた。


クッソ暑いバス停で1時間半も待ってしまった。。。


無駄に体力を消耗。

冷房の効いた車内でクールダウンしたら、少し旦那はんが元気になって来た。

街を出た先で数カ所バス停に立ち寄り、数人をピックアップ。

やはり皆んな2時間近く待っていたらしい。

バスは来ないのかと思いきや、その後から来るバスを見付けてしまった。


まぁ、そんなもんだよねぇ〜。


待ってると来ないけど、諦めた途端に来るパターン。


バスは片道37.5シェケル(¥1,140)

乗合バスだと40シェケル(¥1,200)


うちらはあまり差がないけど、途中でピックアップした人たちは、距離が短い分バス代が安く、倍値くらいの差があったらしく、バスが見えた途端文句を言い始めた。

しかし、あまり英語の分からないドライバーは無視を決め込む。

ドライバーはバスより早く客を集める為に、物凄いスピードで走行。

お陰で予定より早くエルサレムのバスターミナルに到着。


今日はここで終わりではなく、もう1カ所行くので、再びトラムへ乗る。

別のバスターミナルへ移動。

すると、目の前でお目当の231のバスが出てしまった。。。


バス運ないな、今日は。


と思っていたら、すぐに次のバスが来た。

旦那はん調べだと、30分に1本は出ているらしいので、乗り込んで待つ事に。


13.6シェケル(¥410)

隣のおっちゃんが飴ちゃんをくれた。


ミント味の飴。

お礼に持ってきた飴をあげたら、おっちゃん満面の笑み。

バスに揺られる事、40分。


ベツレヘムに到着。


パレスチナ自治区って言うと何だかんだすごく危険地帯な感じと言うイメージがある。

今回の旅で


「パレスチナにも片足突っ込む感じ」


と言ったら、大半の人に


「大丈夫?危険じゃないの?」


って聞かれたくらい。

確かにニュースを観ていると危険な情報しか入って来ない。


パレスチナ=ガザ地区=テロリスト


的な。

今回は良くニュースで報道されるガザ地区(エジプト側)ではなく、ウェストバンクと呼ばれるヨルダン川西岸地区にあるベツレヘムへ。


ここにきた目的は


バンクシーアートを見る為


バスから降りるとカモネギ状態。

タクシー攻撃にあう。


「どこに行きたいんだい?

最終バスは18:30だから、それまで1時間半のツアーでどうだ?」


と言う具合に。

時間もないし、行きたいところは決まっている。

ベツレヘムと言えば、キリストが誕生したと言われる降誕教会バンクシーアート


クリスチャンでは無いので、降誕教会には興味がないと伝えると、タクシーのおっちゃん達に


「なんでだ? あそこは凄く良い場所だぞ。」


と言われたが、時間もなければ、興味のないので、割愛して頂きたい。


「バンクシーのアートを観に来ただけだから、それだけで良いの!!!!」


と。


おっちゃんA:「じゃあ、バンクシーアート5つ回って160シェケルでどうだ?」


私:「いや、調べてきたのよりもだいぶ高いっしょ!?それ。100シェケル!!!」


おっちゃんA:「いや、それは無理だ。」


私:「じゃあ、いらない。」


おっちゃんA:「ついて来い。」


私:「100シェケルしか払わないよ。」


行った先には、別のドライバー。

どうやら、おっちゃんと客を交換するらしい。

別のおっちゃんにも


私:「100シェケルしか払わないよ。」


おっちゃんB:「分かった、乗りな。」


もう一度、100シェケルで行くか確認し、タクシーに乗り込む。

乗ってから違うとか言われるのが一番面倒なので、何度も確認。


おっちゃん:「教会とバンクシーのウォールアートで良いのか?」


私:「教会に興味はないから、バンクシーだけ行って。」


おっちゃん:「教会も行くなら、プラス50シェケルで行くよ。」


私:「だーかーらー、教会は行かないってば!!!!」


皆んなが皆んな同じ場所に行くとは限らないし、観たい物の基準や優先順位は違う。

同じやり取りを何度もして、少しイラつく。

頑なに行かないと言う態度を崩さない私に諦めたのか、ようやく向かう気になったらしい。

すぐに壁に到着。


分離壁


高さ8mのコンクリートの壁が50km続くと言っていた。

イスラエル側の主張では パレスチナ人の自爆テロを防ぐために今も建設中の壁。



トランプ米大統領はどこに行っても嫌われている。

この先、ずっと見えている壁もこの延長上にある。


ライラ・カリド


パレスチナ解放運動家で、元ハイジャックのテロリスト。

釈放後は暴力的解決を否定し、現在は講演活動をしているらしい。


ユダヤ教の「嘆きの壁」を訪れるトランプ米大統領


天使の絵


ドライバーのおっちゃん曰く、これもバンクシーアートらしい。


これは初めて知った。

タッチが違う気もするが。。。

壁にはいろんな国の人のメッセージが。


花束を投げる青年


うん、うん、これ、これ、一番観たかったやつ♪


思わず同じポーズで写真なんか撮ってみたり♪


ご機嫌な私を見て、ドライバーのおっちゃんが


「あっちの風船の少女もそうだよ。」


と。


いや、これはニセモノ説が有力なやつ。


しかし、ふとここで二人とも違和感を感じ始める。


一番有名なバンクシーの花束を投げる青年の絵、


何か違う気がする。


こう言う時の直感って結構当たっている。

予めオフラインで見れるようにしておいたサイトと見比べる。

ついでにスクショした写真とも見比べる。

確かにGSにあるが、壁に感じや大きさ。

絵の位置。

微妙に違う。

旦那はんはオフラインでも使えるマップで場所を探す。


やはり違う気がする。


おっちゃんに詰め寄る。


「これ違う気がするんだけど。」


おっちゃん:「そうだよ。これコピーだもん。

オリジナルは7km先の隣町にあるから。」


と悪びれもせずにサラッと言った事で、


ブチッ!!!!


久しぶりにスイッチ入りました〜。


「あのさぁ、誰がコピー見たいって言った?

こっちはバンクシーアート見るためにわざわざ来てんだよ!!!!

あんたがバンクシー全部見せるって言ったんだろ!?

この嘘つきがっ!!!!」

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ

*放送禁止用語*


教育上よろしくない暴言を吐きまくり、手がつけられないくらいにキレまくる私に旦那はんもドライバーもGS併設の土産物屋のおっちゃん達もドン引き。

日本語と訳の分からん英語の両方でルー大柴状態でキレまくっている私を頑張って旦那はんがなだめる図。


おっちゃんに


「そんなに怒らないで。。。」


と言われたが、


怒らせたのお前だろっ!!!!



私:「もう何もいらない。帰る!!!!」


旦那はん:「せっかくここまで来たから見て帰ろうよ。」


おっちゃん:「鳩の絵を見たら、バス停まで送るよ。」


とりあえず、無言でタクシーに乗り込む。

さっきまで色んな人と電話してたり、タバコ吸ったりしていたドライバーが何もせず運転だけしている。

車内は無言。

すぐに鳩の絵に到着。


防弾チョッキを着た鳩


銃の照準が鳩の胸に当たっている。


これも見たかった絵だが、怒り過ぎていたせいか感動半減。。。

サクッと写真を撮り、タクシーに乗り込む。


旦那はん:「あんたが言うように追加払ってでも花束の青年のオリジナルが見たいから、そこへ行け。」

おっちゃん:「追加50シェケル。」


車内は無言のまま。

10分もかからずに一番見たかった絵に。

オリジナルの花束を投げる青年


完全にブーたれてる私。


旦那はんに


「さっきの花束を投げるポーズをしなよ」


と言われたけど、そんなテンションではない。

代わりに旦那はんがポーズ。


大きさも絵のクオリティも全然違う。

うちらが気付かなければ、そのままスルーするつもりだったおっちゃんに腹が立つ。

バス停へ向かう車内も沈黙は続く。

予め旦那はんにお金を渡していたので、バス停に着くなりさっさと車を降りた。

またスイッチが入って暴言を吐くとは限らんので、その場を離れる。

旦那はんも珍しくお金を渡す時にお礼を言わなかったそうな。

結果、一番見たかったものは見れたので、あの状況下でも無理矢理見に行くように言った旦那はんには冷静になってから感謝。

あの時はもう全てがどうでも良くなっていたので。

バスを待つ間も完全に怒りが収まらない私は旦那はんにブーブー言い続けた。


そんな訳で私の中で


パレスチナ人の印象は最悪です。


一生塀に囲まれてろと思うくらい嫌い。


バスが来たので、さっさと乗り込む。

一刻も早くここを去りたい。

帰りのチケットは行きとはまた違った。

金額は一緒だけど。


パレスチナ自治区からイスラエルへ入る時は検問があり、一人ずつパスポートチェックがある。

観光客に用事はないらしく、ほぼスルー。

帰りは検問があるので、行きより時間がかかる。

約1時間でエルサレムに到着。

ユダヤ教の人の帽子が気になる。


夕飯を食べて帰ろうとしたら、御目当ての店が閉まっていたので、一旦宿へ戻り作戦会議。

金曜の午後と土曜は大半の店が閉まっているので、宿のレセプションのお兄ちゃんに開いていそうなオススメの店を教えてもらい、そこへ行ってみる。

ローカルフード店へ。

見事に店内は現地民しかおらず。


店先でファラフェルを作っていた。



イスラエルの人も野菜は結構食べるっぽい。

ピタパンの中に野菜を色々と入れる。


チキンを電動の機械で削る。



具沢山のシュワルマ。


旦那はんはファラフェル入りをオーダー。

オススメなだけあって、今までで一番美味しかった。

もう少し食べれそうだったので、もう一軒のオススメの店をハシゴ。



ファラフェル入りだが、ファラフェル見えない。。。


こっちの店はかなりボリューミー。

旦那はんと半分こしたけど、流石にお腹いっぱい。

今日も1日良く動いた。。。

体も心も流石にお疲れ。

旦那はんはまたシャワーを浴びてすぐに爆睡。

その横で少しだけブログを書いて寝た。