途中、何度か乗り降りがあったらしいが、ほぼ気付かず寝ていた。
気がついたら、旦那の席の横の通路で寝ているお兄さん。
ほぼフラットのリクライニングチェアなのに、それでも横になりたいイラン人。
体痛くならないの?
明け方、再び休憩。
トイレはどこだ?と探してたら、ドライバーさんにあっちと指さされた先が立派な建物でビビる。
煌びやかすぎるだろっ!!!!
ひとまずトイレの中へ。
チップを払うシステムだが、おっちゃんに要らないよと言われた。
観光客に甘い人たち。
チャイが飲みたくなり売店へ。
チャイをお願いしたら、紙コップを二重にしてくれて、ティーバッグと砂糖の棒もくれた。
売店のお兄ちゃん:「どこから来たの?」
私達:「日本だよ。」
売店のお兄ちゃん:「オー、ランクル!!!!」
どの国に行ってもTOYOTAは強いね。
ランクルには乗ってないけどね。
うちの愛車はトゥクトゥクだもの。
外に出てお湯のスタンドからお湯を注ぐ。
シルバーのタンクに熱々のお湯がたんまり入っている。
やかんに何と書いてあるのかは分からず。
チャイを飲んでいると同じバスの乗客たちにもどこから来たのか?と質問される。
日本人と分かると異常に喜んでくれる。
親日国と聞いてたけど、熱烈歓迎されてビビる。
チャイも飲み終わり、再び乗車。
また寝る。
目が覚めると夜は完全に明けていて、シーラーズの街に入る直前だった。
そそくさと日焼け止めを塗り、降りる準備を始める。
定刻通りバスターミナルに到着。
イランの公衆電話。
スマホの普及で誰も使ってなかったけど。
バスを降りるとすかさず
待ってました!!!!
とばかりにタクシーの客引きが寄って来る。
うちら以外、観光客の姿はないので、集中攻撃です。
しかし、やることがあるので、適当にあしらいながらバスターミナルの中へ。
次の街へ行くバスのチケットを買う。
最初のカウンターでは明後日のエスファハーン行きのチケットは完売とのこと。
これはちょっと嫌な予感。。。
クレジット決済が出来ないので、観光客はネットから予約が出来ない。
その為、どうしても出遅れる。
「隣の建物の会社にはまだ席が残っているかもしれないから行ってみな。」
と言われたので、移動。
その間も客引きはついて来る。
客引きのおっちゃんが別のカウンターのお姉さんにうちらが明後日のバスでエスファハーンに行きたい事を伝えてくれたが、自分たちでも日時と行き先を伝えた。
客引きに頼ってはいけません。
↑赤いカバーのバックパックが旦那ちゃん。
まだこの会社は席が空いているとのこと。
良かったぁ〜
移動予定の金曜はイスラムの世界では日曜日みたいなものだから、色んなものが休みになるので、どうしても混んでしまう。
席が空いていて良かったぁ〜
時間とホームのナンバーも確認し、チケットをGET!!!!
しかし、この時はこのチケットが原因で後に揉める事をこの時はまだ私たちは知らないのである。。。
無事、エスファハーン行きのバスチケットを手に入れ、ホッとしたところで、ずっとついて来たタクシーの客引きのおっちゃんと交渉に入る。
宿の名前と地図を見せ、
「ここまでいくら?」
と。
Snappで頼もうかとも思ったが、そこまで高い金額ではなかったので、乗ることに。
宿に向かう途中に営業トークが始まる。
ドライバー:「今日はこれからどこに行くのか?」
旦那ちゃん:「まだ決めていないけど、移動続きで疲れたから、少し休みたい。」
ドライバー:「明日は遺跡など3、4箇所回るツアーはどうか?」
旦那ちゃん:「遺跡は行くつもりだけど、それでいくら?」
ドライバー:「二人で30ユーロ。」
半日はかかるはずだから、二人でなら高くない金額。
まぁ、良いかとお願いすることに。
早い時間に行かないと陽が出ると暑くなるので、7時に迎えに来ると言われた。
約15分くらいで宿の近くに到着。
宿の周りは車が入れないくらい狭い道なので、ここからは歩きと言われ、一緒に宿へ。
宿の入り口
全く読めません。
オーナーさんが出てきて、ドライバーと何やら話をしている。
一通り話し終わったようなので、中へ案内される。
モロッコと同じスタイル。
門は小さいが、中に入ると池があったり中庭があったり広い感じ。
ヒストリカルな建物が可愛い。
窓のステンドグラスも最高。
「ツインルームだったらまだ準備していないので、予定通り14時まで待って欲しいけど、ダブルルームなら今すぐ入ってシャワー浴びても良いよ。」
と言われたので、迷わずダブルルームをお願いした。
案内された部屋へ。
エアコンもファンもある〜
何よりも丸二日シャワーを浴びていなかったので、シャワーを浴びれるのがありがたい。
部屋に入れたので、札束の整理もしましょう。
私の分の札束。
強盗してきたの?ってくらいの束。
お金持ちになった気分〜♪
ちなみにこれで$500分のイランリアル。
全部柄がエマーム・ホメイニ氏なのでパッと見ただけではいくらか分からないので困る。。。
さて、シャワーを浴びて、今日の分のお金もジップロックにしまったので、お出掛けしましょう。
部屋を出たら、上に鳩が住んでいた。
宿の外は茶色の世界。
燃えてまる焦げな車があったり、一見治安が悪そうな雰囲気を醸し出している。
でも、こんな裏路地でもゴミ一つ落ちていないのが不思議。
途中に桜の模様の壁を見つけた。
宿から徒歩5分くらいでナスィーロル・モルク・モスク
通称ピンクモスクと呼ばれいる場所がある。
ここは朝一が良いので、今日は入りません。
豆などを売っている商店
雑貨屋の前にバス停
バス停もステンドグラスで可愛い♪
Snappで車を呼び、まずは遠いところにあるエラム庭園へ
一見、開いていないのかと思って焦ったが、横に入り口があった。
入場料は¥300くらい。
こちらの庭園は世界遺産
ペルシャ語で “楽園の庭” と言う意味。
軍のエリートや部族の長が使っていて、その後、イランの王族も使ったらしい。
今はシーラーズ大学のものだが、博物館として一般公開されている。
一応、ギリギリ薔薇の季節だったらしいけど、暑さで殆ど枯れ始めていた。
暑いけど、庭園が綺麗にお手入れされていたので、散策。
引きで見ても綺麗。
ぐるっと一周し、外へ。
近くに有名なアイス屋があると言うので、タクシーでアイス屋へ。
Baba Bastani
店の外に料金表がある
入り口でスペシャルアイスが食べたいとオーダー
¥130/個
トレーに乗せてくれる。
斬新な提供方法
アイスが大好きな旦那ちゃんのテンション爆上がり。
サフランアイスをチョコでコーティングしミルクアイスとピスタチオがこれでもかってくらいトッピングされている。
美味しかった〜♪
アイスで少しクールダウンし、その後は高級レストランへ。
HAFT KHAN
ここにはいくつかのレストランが入っているが、伝統的なスタイルのレストランは下の階と言われたので、地下へ。
入り口の前に骨董品。
中へ入ると白を基調とした空間に。
席に案内され、まずはザクロのジュースとラムの
スープ。
臭みが全くない美味しいスープ。
チキンとラムのケバブ
このカゴいっぱいのハーブはどうするんだろう?と思い、周りのお客さんを観察。
肉を食べてはハーブを直接食べている。
真似して食べてみると口の中が一気にリセットされる。
いくらでも肉が食べれる〜と思ったが、パンでお腹いっぱいになり、すぐに限界を迎える。。。
食後にチャイ。
いつものサフラン入りの砂糖の棒。
これでクルクルと甘くしながら飲むチャイが最高。
お腹もいっぱいになったので、観光再開。
ホテルの前に停まっていたタクシーを拾う。
次の目的地へ。
ハーフェズ廟
ペルシアの詩人ハーフェズを追悼して建てられた2つの記念建造物。
イランの建造物はどれも天井が素敵で、首が痛くなるくらい見入ってしまう。
ハーフェズの大理石のお墓。
めっちゃ知らん人に見られて落ち着いて寝ていられないだろうとかいらん事を考えてしまう。
もうね、どこに行っても暑いの。
アイスを探して彷徨う。。。
見つけましたよ、アイス。
ファールーデー
コーンスターチから作る薄いヴェルミチェッリという麺に半冷凍状態のローズシロップをかけて作る冷たい菓子。
イランのシーラーズ発祥の料理らしい。
見た目は冷凍素麺。
売店のお姉さんがローズシロップとレモンシロップをかけてくれたけど、これ、どっちも必要ってくらい美味しい。
ポキポキした食感がクセになる。
冷たかったらしく、下唇がどこかにいっちゃった人↓
クールダウンしたので、外に。
顔はめパネルは万国共通。
でも、これ金属で出来ていたので触ったらビックリするくらい熱かった。。。
心なしかあまり違和感がない。。。
暑いので再びタクシーに乗り移動。
アリー・エブネ・ハムゼ聖廟
タクシーのおっちゃんが中にまでついてくる。
何故だ?
勝手に入場の手続きを済ませているけど、ここは入場無料なので、おっちゃんの手は借りなくても大丈夫なんだけどなぁ〜と思ったり。
ここでは女性はチャードルと言う体全体を覆う布を身に付けなくてはならない。
ヒジャブの上から頭巾も被らなきゃいけないので、頭も暑い。。。
ちなみにチャードルは無料で貸してくれる。
入り口でおばちゃんが着るのを手伝ってくれ、もれなく
小さな花柄のネズミ男の完成
さて、中に入りましょう。
外は可愛い柄の玉ねぎ。
アリー・エブネ・ハムゼは、今夜行く予定のシャー・チェラーグ廟のセイイェド・アフマド・エブネ・ムーサーの甥っ子。
建物もシャー・チェラーグ廟のミニチュア版らしい。
なんだか良く分からないけど、ツーリスト入り口から中へ。
靴をロッカーにしまい、案内されるがまま中へ入ってビックリ!!!!
なんじゃ、このキラキラ空間はっ!!!!
お祈りをする人たち。
窓のステンドグラスも幻想的。
天井はエメラルドグリーンに輝いている。
これが全部細かくカットされた鏡ってのが凄すぎる。
光を反射して万華鏡状態
実物は息を呑む綺麗さだった。
何倍も何十倍も綺麗で暫く見とれていた。
涼しくて快適だったけど。
外に出たら、先ほどのタクシーのおっちゃんが
「次はどこ行く?」
と。
勝手に専属ドライバーになっているらしい。
捕まえる手間が省けて良いけど。
ヴァキール・モスクに行く前に通り掛かった
ヴァキル・ヒストリカル・バス
チケットを買い、中へ。
昔の公衆浴場
人がいると思ったら、リアル過ぎる蝋人形にビビる。。。
妙にリアル。
肌感とかね。
ちょっと怖いくらい。
ささっと一回りして外へ。
ヴァキール・モスク
門の天井が凄く細かい作りでずっと見てられる。
首痛くなるけど。
壁の絵も一つ一つ手描きのタイル。
暑い時間なので、殆ど人がいない。
ほぼ貸切に近い状態。
どこも絵になる景色。
螺旋溝の入った48本の列柱で支えられた礼拝堂。
天井まで本当に綺麗。
建物によってタイルの絵が全然違うので面白い。
遠くに北側のエイヴァーンが見える。
花や木などを写実的かつ文様状に描いたタイルが美しいザンド朝を代表する寺院建築。
ハァ〜、綺麗。
綺麗なものを見たので、次はバザールに行ってみる。
ヴァキール・バザール
どうした?ってくらい人がいない。
シエスタ?
昼休みなの?
店にも人がいない。
クッションカバーとか絨毯とか可愛いけど、古民家のうちのテイストには合わないので買わない。
こちらはお茶っぱ。
銅などの金属製品お店も沢山あった。
生地屋
いつもなら布を見るとテンションが上がるんだけど、イランにはあまり好みの布が見つからず。
スパイスの店
スパイスを入れている陶器が可愛い。
むしろ、それが欲しい。
クッションカバーの店
ダマスクスローズ
よく見かけた青い花のドライフラワー
メガネ屋を見つけたので、ふらっと中へ。
大抵の国は近くを通ろうものならすぐに客引きしてグイグイセールスしてくるのに、イランは全くそれがない。
売る気あるんか?
ってくらい、近づいて来ない。
ゆっくり選べるからありがたいけど、何だか拍子抜け。
RayBanもどきを早速見つけ、お買い上げ。
お店のお兄ちゃんと一緒に。
黙ってたらコワモテだったけど、笑顔がチャーミングなお兄ちゃん。
メガネのクロスとケースもくれた。
怪しさ満点で変な人は近づいて来ないだろう、きっと。
今後、キッチンカーの運転もこれでするので、怖がらず声をかけて下さい♪
さて、素敵なサングラスも手に入れたので、ウキウキでバザール散策再会。
スパイス屋を探し歩く。
地層を発見っ!!!!
スパイスを重ねて層にしているんだけど、店によってクオリティーが全然違う。
看板のようにスパイス屋の前には置いてあった。
もっとありそうなので、明日にでも探そうと思い、スパイスの仕入れはせず。
イランは人参ジュースが美味しいと聞いていたので、早速試してみる。
う〜ん、、、
美味しくない。
普通の人参。
なんか思っていたのと違う。
違う店のは美味しのか?
分からないけど、もう良いかなぁと言う結論に。
バザールを出て、シャー・チェラーグ廟へ行ったが、
中には入れるが、荷物を預けないといけない
と言われ、迷う。。。
バッグの中に結構な金額のイランリアルや米ドルが入っていたので。。。
宿も近いので、一度宿に帰り、荷物を置いてから、出直そうと言う結論に。
門番のおっちゃんにもそのことを伝えると
「その方が賢明だね。」
と言うので、一度、宿に帰ることに。
近くに明らかジャンクな感じの店が並んでいたので、そこでコーンを買う。
茹でた?蒸した?コーンにとろけるチーズをこれでもかって言うくらい入れて、塩胡椒をしてカリカリのポテトをトッピング。
お店のお兄ちゃん、めっちゃ笑顔だけど、
マックのポテトはないよね、この国に。
あえて突っ込まなかったけど。
撮った写真をInstagramのDMで送ってと言われた。
イランは中国と並び、国内での検閲や情報規制の厳しい国なので、本来、InstagramやFacebook、TwitterやLINE、Netflix、YouTubeなどありとあらゆる主要アプリなどが使えない。
でも、当たり前のように国民はVPNを使って、こう言ったアプリや配信サービスを使っている。
うちらもイランへ行く前にVPNを契約し、準備してからイランへ入った。
VPNを使ってもInstagramが見れる時と見れない時とあるので、
「後で送るね〜。」
と言ってお別れ。
実際に夜にならないと写真は送れなかったから、そんなもんなんだろう、イランの通信状況は。
宿に戻る途中、先ほど通ったピンクモスクの前を通ると門が閉まっている。
誰もいないので、とりあえず、門の写真だけ撮ってみる。
ここの門の天井部分も凄い細かくて綺麗。
宿に戻り、スマホの充電をしつつ、暗くなるのを待つ。
日が暮れたので、再び外へ。
日が暮れて涼しくなると人々が何処からともなく集まってくるらしい。
やはり日中は暑すぎて出て来なかっただけらしい。
シャー・チェラーグ廟
リベンジしに来た。
今度はスマホと少額のイランリアルのみなので、預ける荷物もない。
ツーリストはガイドと一緒でないと中に入ることが出来ないので、門番にガイドさんを呼んで貰う。
「座って待っててね。」
と言われ、暫し待ち。
暫くするとガイドのお姉さんがやって来た。
ガイドは無料。
入場料も無料。
入場の際、ボディーチェックがあるので、男と女に別れ中へ入る。
ボディーチェックを受けている間も
「何処から来たの?」
などなど質問攻めにあう。
日本人が珍しいらしく、過剰に喜んでくれる。
ボディーチェックが終わると、チャードルを借りて、本日二度目の
ネズミ男仕様に変身。
ちなみにチャードルも無料で借りることが出来る。
手厚い。
いざ、シャー・チェラーグ廟の中へ。
835年にシーラーズで殉教したエマーム・レザーの弟、セイイェド・アフマド・エブネ・ムーサーの廟。
シャー・チェラーグ(ランプの王と言う意味らしい)は彼の通称。
ここはシーア派の巡礼地なので、だいぶ賑わっている。
ライトアップされた感じもまた良き。
一番大きな建物の中に入れるのはイスラム教徒のみなので、うちらは入れない。
もう一つの小さな建物の中には入れると言うので、そちらの中へ。
男と女は別の部屋になるので、旦那ちゃんとはひとまずさよなら。
ガイドのお姉さんと一緒に中へ。
ヤバイ!!!!
ここもキラキラ!!!!
天井まで鏡ばり。
真ん中ではお祈りをする人たち。
邪魔してはいけません。
女性たちがお祈りする姿を初めてみた。
黒のチャードるは正装。
私はレンタルの小花柄の偽物ネズミ男スタイルです。
鏡は細かくカットされ、1枚1枚貼ってある。
どんだけの労力なんだろ。。。
完成までに何年かかったんだろ?
内装が全部これよ。
キラキラが眩しすぎてクラクラする〜
綺麗過ぎた。。。
出入り口も綺麗。
さて、お腹いっぱいキラキラを堪能したので、来た道を戻ります。
ここは出入り口が5つあるらしい。
戻る途中、長蛇の列が。
ガイドのお姉さん曰く、パンを貰う列らしい。
薄いパンを手に持っていた。
宗教の儀式の一部なので、うちらはスルー。
いや〜、こんなに綺麗なのに無料で入れるって何でなんだろ?
イスラム教徒は分かるけど、ツーリストからはお金とった方が良いのにと思った。
満足してシャー・チェラーグ廟を後に。
帰る途中に見つけたカフェで本日初コーヒーを。
チャイ文化だと思っていたが、イラン国民は今はカフェ文化もかなり浸透して来ているようで、あちらこちらにおしゃれなカフェがある。
10日間コーヒーは我慢だと思っていたので、すごく嬉しい♪
旦那ちゃんはサフランティーを。
私は夜なので、ラテにしてみた。
ラテアートもやるらしい。
お茶もしたので宿に帰ります。
ライトアップされた宿の中庭が素敵。
ステンドグラスも素敵♪
いちいち素敵なのよ、イラン。
満足し、この日は気絶するように寝た。