2023/06/16

シーラーズ③→→→

 2023.06.01


4:00am

時差ボケでしょうね。

疲れていてもやっぱり目が覚めるんですよ。

しかも、微妙なズレ。

起きたついでに、Wi-Fiサクサクな貴重な時間を使ってInstagramに安否確認のストーリーズをアップしまくる。


夜明けと共に部屋のステンドグラスがカラフルさを増す。

ベッドでゴロゴロしながら見える景色がこれって凄いわぁ。

下の方に蹴飛ばした毛布が写ってるけど。



今日は朝からやる事があるので、早々に活動開始。

朝食もとらずにお出かけ。

宿から徒歩5分くらいにある

ナスィーロル・モルク・モスク

通称:ピンクモスク


7:30に着いたら、一番乗りだった。

OPENは8時。


1876年から1888年にかけて建てられた。

入り口のエイヴァーンが豪華絢爛。


ピンク色のタイルが多用されている。

街のシンボルである薔薇の花がタイルに描かれている。


モロッコ人と台湾人のお兄ちゃん2人組と一緒に話しながら待っていたら、

中国人の団体が現る!!!!

一気に場の雰囲気が変わる。

中国人の団体にめちゃくちゃにされる前に何とか中に入らなくては。

彼らは並ぶとか関係ない。

閉まっている扉を開けて中へ入ろうと試みる人まで。


まだOPEN前だし、無理だろ。


すると、無理と分かったのか、うちらと一緒に話していたガイドのイラン人と無理矢理一緒に写真を撮り出した。

明らかに迷惑そうな顔をしているイラン人。

でも、大金を落とす人達だから邪険にも出来ないんだろうなぁ。


8:00


時間通り門扉が開かれた。

さて、お目当ての西の礼拝堂にダッシュ!!!!

と思ったら、


ここでも女性はチャードル着用の義務がっ!!!!


急いでネズミ男仕様に変身!!!!


その間にモロッコ人と台湾人と旦那ちゃんが礼拝堂の中へ。

場所取り合戦に勝利〜

中庭に面する壁に埋め込まれたステンドグラスに朝日が差し込み、幻想的な美しさになる。


ステンドグラスだけ見ても綺麗。


夏なのでOPENと同時に入ってもすでに陽が高い。

部屋の奥まで光が差し込まないけど、綺麗〜


この写真を撮っているバックには早くしろと言わんばかりに高価な一レフを持ってスタンバっている中国人の団体様御一行がいる。

そんな写真とは思えない奇跡の一枚。


場所を変えて撮ってみる。


少しは光が差し込んでるかなぁ。

秋から冬にかけては陽が低いので、もっと奥の方まで光が入る。


夏場はこれが限界かな。

また機会があったら寒い時期に来てみたい。

モスクの中の石柱も素敵。


中庭の見える入り口。



ロープが張られ出入りが出来ないようになっているのに、無理矢理、中に入ろうとして怒られる中国人。

ロープの意味っ!!!!

怒られてもへこたれない中国人。

メンタル強ぇ〜。

モスク内のステンドグラス以外も素敵なのね。

壁とか天井とか。

中国人に目を光らせる監視員のお姉さまも素敵。



壁が素敵で写真を撮っていたら、監視員のお姉さまが写真を撮ってくれた。


優しいのです。

中国人との闘いに疲れ果てたので、礼拝堂の外へ。

中庭も素敵。

池が鏡張っていてエイヴァーンが映り込む。


中国の方は礼拝堂の中以外はあまり興味がないようで、中庭は空いている。

ムカルナス(鍾乳石飾り)と多面上天井が凄すぎて、首が痛くなるくらい眺めてられる。


監視員のお姉さまが絵になる。



ピンクを基調としたタイルも素敵。




よく見ると家なんかも描かれていたりする。



天井のタイルの模様もまた良き。



フラッと入った土産物屋に可愛いヒジャブが沢山あったのでついお買い上げ〜

ピンクモスクのタイルの模様のヒジャブ。

売店のお姉さまと♪


お姉さま、顔が小さいのに何で私の後ろにいっちゃうの〜っ!!!!

顔の大きさよ。。。


イランで一番見てみたかったピンクモスクに行けて感無量です。

朝から幸せ〜♪

もっと陽が差し込む光景は見てみたいなぁ〜と思った。

でも、中国人の団体との戦いは疲れる。。。


宿に戻って朝ごはんと思ったら、何やら中が騒がしい。

どうやら今日はPVの撮影らしく、部屋の前まで太鼓なのど楽器が置かれていて、部屋に入れない。。。


テーブルと椅子も片付けられていたので、朝食。。。と思っていたら、宿のオーナーさんに

「朝食はルーフトップで食べてねぇ。」

と言われたので、撮影の邪魔にならないようにルーフトップへ移動。

ルーフトップに行ったら、お菓子を貰ったので、食べながら朝食を待つ。


階下では民族音楽のリハ中。

なかなか興味深い経験。

陽が暑いので屋根のある座敷スタイルで朝食を頂く。


イランでは目玉焼きは黄身を崩すっぽい。


昨日も今日も朝食に出てきたローズジャムが美味しくて、オーナーさんにどこで買えるのか?と聞いたら、キッチンから未開封のローズジャムを持って来て

「君にプレゼント。」

と言ってくれた。


まさかの1瓶くれた。

イランのローズジャム、めちゃくちゃ美味しい〜♪

買いに行こうと思っていたのに、どこまで親切なの!?

絶対に割らずに日本に持ち帰る!!!!

暫くルーフトップでくつろいでいたが、なかなかリハが終わらない。

しかも、休憩になったようだったので、部屋に戻るチャンスと思い、部屋へ。


部屋に戻ると先ほど食べたメロンのせいで

蕁麻疹が出始めた。。。

少しだけなら良いかなぁ〜

と思ったけど、ダメなもんはダメよね。

メロンはどこの国でもメロンに変わりはない。

とりあえず、持っている抗アレルギー剤を追加服用。

調子に乗ったな、私。。。何してんだろ?


一難去って、また一難。


今度は次に行く街の最初の宿がダブルブッキングされていたようで、うちらの分がキャンセルになったというメールが!!!!

何で前日に来るのよ!?

今から半日後に行く宿探さなきゃ行けないのか〜

しんどっ!!!!

荷物を持って彷徨うのは嫌なので、探しましょう。

ヒストリカルな宿はどこも空いていなそうなので、手当たり次第、探す。

何とか宿も見つけ、予約。

チェックアウト前にバタバタ。

ギリギリになって荷物をパッキング。

12時にチェックアウトだが、チェックアウトをしようと思ったら、バスの時間まで荷物は部屋に置いておいて良いよと言われた。

アーリーチェックインやレイトチェックアウトと言い、朝食の時間変えてくれたり、ジャムまでくれたり、

どこまで親切なの!?

マジ、神だわ。

お言葉に甘えて、荷物を部屋に置いたまま街歩きへ。


街の精肉店


金額は分かるが、何の肉なのかは分からない。

ペルシャ語、ムズイ。。。


やっぱりバス停は可愛い。


宿の近くの観光地を目指す。

陽が高くて日陰が少なくて焦げそう。。。


昼間はあまり人が歩いていない。


連日37℃

暑いわ。。。

溶けそう。。。


入り口がどこにあるか分からず、彷徨ってようやく見つけた。


カヴァム ハウス


1879年から1886年にかけて建てられた伝統的な家と庭園。

オレンジの木がたくさんあるので、ナレンジェスタンとも呼ばれるらしい。

また違うテイストのタイル。


よく見ると像が描かれている。


立派な家です。


装飾がどれも豪華なのよね。


ステンドグラスがどの家も綺麗。


どの部屋の天井も素敵。



家から庭園を眺める。



シーラーズは鏡がお好き?


カメラありまっせってのもおしゃれタイルだったりする。


応接間?



2階に上がると下のフロアが見える窓が。


窓から下を覗く。


天井の絵にも力を入れてます。


先ほどの窓の隣の窓から庭園を眺める。



別の部屋の天井

キラッキラ〜。




キラキラを見過ぎて目がしょぼしょぼする。

満足したので、外へ出ましょう。


シーラーズ最終日なので、シーラーズの伝統的なご飯を食べにレストランまで炎天下を歩く。

30分ほど歩き、お目当てのレストランへ。

Soofi Restaurant


池の見える席へ


と思ったら、突然、

水がっ!!!!


水量おかしくて、結構濡れる。。。

暑いから良いけど、ご飯食べるから、もう少し加減して。

びしょびしょになるわっ!!!!


昨日に引き続き美味しかった キャラン・ポロウ


土鍋の中にそのままひまわりオイル入ってます。

オイルはかけた方がコクが出て美味しい。

右の茶色の物体はザクロソース。

甘酸っぱいミキプルーンといった感じ。

途中でお好みでかけて食べてと言われた。

ご飯に甘酸っぱい感じが合うので、結局、全部かけた。


こちらもシーラーズの伝統料理。


Berberry rice&Chicken


サフランライスの上にゼレシュク(バーベリーの実)がのっている。

チキンはトマト煮込みみたいな感じで思ったよりさっぱり。

身がほろほろで美味しかった。

シーラーズは何を食べても美味しかった。

食後にチャイを頼んだら、たいそうなティーポットで出て来た。


これだけ食べても二人で¥1,500くらい。

お腹いっぱいで幸せ〜♪

店を出ると初めてシーラーズの街中でバスに遭遇した。



食後は昨日と同じアイス屋へ。

今日もファールーデーとアイスのMix。


毒々しい色しているが、ベリー系のさっぱりファールーデー。

旦那ちゃんは、暑いので、アイスはいくらでも食べれるらしい。


さて、たくさん食べたので、バザールを散歩。

バザールの中は日陰なので涼しい。

たまたま通りかかった店が賑わっていたので、覗いてみる。


刺繍リボンの店

バザール内の生地屋で生地を購入したお姉様方が生地を広げ、色んなリボンを合わせて

あ〜でもない、こ〜でもない

とやっている。

服は自分たちで作るのか、材料持ち込みでオーダーメイドみたいな感じなのか。

仕立て屋は見つけられなかったけど、きっとどこかにあったのだろう。

棚いっぱいの刺繍リボン。



いや〜、可愛い♪



突如、買い物スイッチが入り、物色開始。

何個かリボンを持ってカウンターへ。

金額も全く分からないまま、1mずつお買い上げ。


まさかの¥100/mくらい。


しかも、何も言っていないのに、

「少しおまけね。」

と言って、イケメン店員さんが勝手にディスカウントしてくれるサプライズ。

きゅんとした。

もっと買えば良かった。。。

と思ったけど、何個か買ったからヨシ。

バザール内もぐるっと一周したので、宿に戻ることに。


買ったものをバックパックに詰めて、もう一度、バスのチケットを確認。


んっ!?

ペルシャ語は読めないけど、分かる文字を見るとどうみても


Tehran


と書いてあるよな、これ。

どうみてもエスファハーンとは読めないよね?


嫌な予感しかしない。


さて、時間に余裕があると思っていたけど、緊急事態!!!!

今すぐにバスターミナルへ行かなきゃっ!!!!

荷物を部屋の外へ運び出し、オーナーさんにお礼を言って、今度こそチェックアウト。

ピンクモスクの近くの大きな通りに出て、Snappで車を呼ぶ。

いざ、バスターミナルへ。

2日前にチケットを買ったカウンターへ。


↑2日前の写真。

チケットを見せながら、

旦那:「今夜の夜行でエスファハーン行きのチケットを買ったが、テヘランになってるんだけど。」

バス会社:「これはテヘラン行きだね。エスファハーン行きは今日は満席だよ。」

旦那:「うちらはエスファハーンと言ってチケットを購入したのに、何でテヘランになっているんだ?」

バス会社:「それは知らないけど、これはテヘラン行きだよ。」

旦那:「今夜、エスファハーンに行けないと困るんだ!!!!」

バス会社:「テヘラン行きでも問題ないよ。」

旦那ちゃんが珍しく声を荒げてバス会社のおっちゃんと話している。

そんな状況を見て、一人のお兄ちゃんが近づいて来た。

お兄ちゃん:「どうしたの?」

私:「今夜の夜行でエスファハーンに行きたいんだけど、チケットがテヘラン行きになってる。」

お兄ちゃん:「これはテヘラン行きだね。他のバス会社にも聞いてみよう。」


そう言って、お兄ちゃんは他のバス会社に聞いてくれた。

バス会社②:「今夜のエスファハーン行きはうちも満席だよ。明日の朝の便なら空きがあるけど。」



金曜はイスラムではこちらの日曜日と同じで休日。

今日は木曜日で、休みの前日。

しかも、運悪く祝日も絡んだ為、明日から連休になる。

連休前の夜行バスはイラン人も大移動するので、どの便も混雑。

そんな日によりによって大都市に行く移動日が重なってしまった。


ピンチだ。。。

でも、方法はあるはず。

もう一度、二つ目のバス会社に行き、

私:「別の会社のテヘラン行きはある。同じ道とかではない?」

バス会社②:「テヘランとエスファハーンは同じ道だから大丈夫だよ。」

旦那&私:「マジか!?もしかしたらエスファハーンに行ける?」

お兄ちゃん:「僕はバスの時間があるから行くけど、大丈夫?」

私:「大丈夫そう。色々とありがとう。」

親切なお兄ちゃんはバスに間に合わなくなりそうな為、ここでバイバイ。

ギリギリまでありがとう。

もしかしたら、テヘラン行きのバスで途中下車させて貰えば、エスファハーンに行けるかも。

そんな期待を胸に最初のバス会社へ。

バス会社のおっちゃんは、明らかに

また来た、こいつら。

って顔をしている。

でも、こちらも必死なので

旦那:「テヘラン行きのバスで途中、エスファハーンで降ろして。」

バス会社:「だから、問題ないと言ってるだろう!!!! 何が問題なんだ!?」

旦那:「エスファハーンで途中下車出来るんだよね!?」

うちらにとってはそこが大事なんだけど。

バス会社:「問題ない。」

問題ないって何が?

完全に不安は拭えないまま、ターミナルへ。

指定されたターミナルNo.にはまだバスはいなかった。


珍しくイライラを隠せない旦那と不安で落ち着かない私。

誰かに聞こうにも乗客も忙しそうで聞ける雰囲気ではない。

大人しくベンチに座りバスを待つ。

不安なままバスを待っていると左手にベチャッとした感覚が。


バードミサイル喰らったーーーーーーーっ!!!!


この状況下で腕に鳥フンって、、、

泣きたい。。。


ウェットティッシュで腕を拭きまくる。

不安とイライラがピークに達した頃、バスが入って来た。


バスから降りて来たおっちゃんに

「テヘラン行きのチケットを持ってるんだけど、このバスで良いの?」

と声をかけたら、

「僕はこの会社のバスドライバーだよ。このバスはテヘランに行くよ。」

と。

「テヘラン行きのチケットなんだけど、エスファハーンで降りたい。」

と言ったら、

「う〜んと、夜中の2時頃にエスファハーンに到着する予定だから、降ろしてあげるよ。荷物は最後に積むから、ここで待ってて。」

と言われた。


神っ!!!!


バスのドライバーさんが英語が話せる上に話が分かる人で良かった。


他の乗客が荷物を入れ終わる頃にドライバーさんに呼ばれて荷物を預けた。

今回もVIPのバスのため、広々3列シート。



お菓子と水のセットを貰う。


目の前にはモニター。

音楽もテレビも映画も観れる。


今回は隣の旦那ちゃんの席のモニターが壊れているとかではなく、

取れて無くなってた!!!!

VIPバスでもそんな事もあるのね。


とりあえず、エスファハーンに行けそうなので、1時半頃スマホのアラームをセットしておく。

そのまま降りれず、テヘランへ行かないように。


バスが動き出し、バスターミナルを出る。

休日前の夜という事もあり、街は大渋滞。

道が混みすぎていて、殆ど進まない。

なかなかシーラーズの街を出れない。

渋滞を眺めていると旦那ちゃんが

「トイレに行きたい。」

と。


え?

なぜ乗車前に行かなかった?

どうやらイライラしていたのとバスに乗れるか分からなかったのとでトイレに行く事を忘れていたらしい。。。

イランのバスはトイレ付いてないし、、、まぁ、あっても入りたくはないけど。

しかも、まだバスターミナル出発したばかりで、休憩まで2,3時間はあるだろうよ?

と思ったら、街を出る直前のゲートでバスはチェックがあるので、停まった。

たまたまガソリンスタンド併設のゲートだった為、タバコを吸いたい乗客と一緒に外へ出て、ガソリンスタンドのトイレにダッシュ。


どうやら本当に切羽詰まっていたらしい。。。

戻って来た旦那ちゃんは安堵の表情が。


バスはシーラーズの街を出ると一気に渋滞も解消し、ぐんぐん進んでいく。

今までの時間を取り戻すかのように飛ばしまくっている。

とりあえず、寝ましょう。


21時過ぎ

バスは休憩の為、ドライブインへ。

トイレとご飯休憩。

トイレが臭過ぎて。。。

皆、ヒジャブで鼻と口を覆っている。

ヒジャブ、便利ね。


チップを払おうとしたら、また

行ってヨシ

と。

まだ一度もイランのトイレでチップ払ってない。。。

観光客は払わなくて良いスタイルなのか?


お腹が空いていないので、とりあえず、チャイを飲んで待つ。

その間も同じバスのお姉さまに手を振られたり、微笑みかけられたり。

なんだかフレンドリーな美女が多くて、その度にキュンキュンしちゃう♪


20分休憩と言われるけど、だいたい30分休憩。

再びバスに乗り込み、寝る。

相変わらず、バスの通路に寝る人がいるのはイランスタイル。