2023/06/24

エスファハーン②

 2023.06.03


4:00

やっぱり中途半端な時差ボケなのか、まだ明け方に起きる。

恒例の早朝Instagram。

サクサクアップ出来る。


一晩寝たら蕁麻疹は消えていた。

とりあえず、一安心。

しかし、エアコンが合わず、珍しくくしゃみを連発。


8:00

朝食開始の時間とともに共有スペースへ。


野菜はトマトときゅうりしかない。。。

チーズは豊富。

3種類とったジャムがmixされてしまった。。。

お皿が地味に斜めだった。。。


朝食はほどほどに。

荷物をまとめ、部屋をチェックアウトし、荷物を預かってもらう。

暑くなる前に出かけましょう。


一応、3連休の中日らしいけど、土曜は普通に出勤の人も多いらしく、朝から軽く通勤ラッシュな感じの道路。

昨日よりは全然交通量がある。


車はぶつけて縦列駐車なお国柄。


ぶつけてるというより、重なってたけど。。。

日本なら警察呼んでえらいこっちゃな感じだけど、そんな人は皆無。


さて、お目当ての場所に到着。

Mollabashi Historical House


昨日も一度来てみたが、ドアが閉まっていたので、断念した場所。

今日も扉が閉まっている。。。

やっていないのか?

と思ったが、扉が少しだけ開いていたので、中へ入ってみることに。

レセプションらしきところにお姉さんがいたので、中の見学は出来るか尋ねると

「予約は?」

と聞かれたので、

「していない。」

と答えたら、予約が必要と言われたので、中庭だけパシャリして退散。


縁がなかったらしい。

残念。。。

そこから徒歩5分くらいのところにある別の邸宅へ。


 Angoorestan-e malekotojar


こちらも昨日は扉が閉まっていたが、今日も扉が閉まっている。

でも、扉は半開きなので、中に入ってみることに。

何足か靴があったので、もしかしたら中に入れるかもと思い、入り口辺りに留まっていると、中からおっちゃんが

「入る?」

と。

こっちは入れた〜♪


こちらはエスファハーンで最も有名な商人の一人であるムハンマド エブラヒム マレックの邸宅で、約200年前に建てられたらしい。

中に入るとステンドグラスの壁。


反対側には彼のお墓のある部屋



家の中にお墓があるって凄いな。


シャンデリアもレトロな感じで良き。


ステンドグラスが圧巻。

ここのステンドグラスが一番綺麗だった。




家の中に中庭がある。

噴水もある。

口の数が明らかおかしいティーポットもある。


ちゃんと注げるのか?

無理だよね?

そんな中庭でティータイム


イランはお座敷でお茶をする。


チャイの器も素敵


白いのはガンドと呼ばれる砂糖の塊。

これを口に含みお茶を飲む。

右の黄色いものはお菓子と言われたけど、ベッコウ飴みたいだった。


うちらくらいしかお茶をしている人がいなかったけど、何だったんだろ?

飲み終わり、少しくつろいでいたら、


停電


復旧しそうにもないので、出ることに。

途中、地下への階段を見つけたので、地下へ。


お祈りするスペースかな?

外から光が差し込んでいるので、暗くはなかった。

とりあえず、邸宅の外へ。

いつも通りSnappで車を呼ぶ。

外の通りは暑いが、バザールの中は涼しいので、バザールの中をウロウロ。


狭いバザールの道幅でもお構いなしにバイクで通る人たち。


轢きそうだけど、轢かない。


ペルシャ絨毯を無造作に突っ込みすぎ。


ペルシャ絨毯、お高いはずなのに。。。

気にしないのね。

ピスタチオばかりかと思っていたら、初めてピーナッツを見かけた。


信号のない道はカオス。


ぶつかりそうでぶつからない。


昨日の夕方に訪れて閉まっていた

シーイド・モスク


今日は開いてた。





誰もいない。。。












誰もいなかったので、ゆっくり見学できた。

屋根も天井も本当に素敵なのよ、イランのモスク。

見たいところが一通り見終わったので、一度宿へ戻る。

荷物をピックアップし、車を拾うのに大きな通りに出るも、昼だからなのか、車が全然捕まらない。

次の宿まで2km

歩けない距離ではないが、バックパックを持って歩くのはしんどい。。。

しかし、車が捕まらないのであれば、歩くしかない。

覚悟を決めて、37℃の炎天下、しかも一番太陽の高い時間に徒歩でホテルを目指すことに。

汗だくになりながら、本日のホテルに到着。

とりあえず、チェックイン。

まだ部屋に入れる時間ではないので、荷物を預けランチへ。

炎天下歩いてしまい、再び蕁麻疹がっ!!!!


良く見ると陽に当たっている箇所だけ湿疹が出ている。。。

もしかして、

これって光線過敏症?

私の母と母方の祖父は光線過敏症。

なくはない。。。むしろ、あり得る。。。

イランで発症するとは、不運だわ。。。

これから太陽光にも気を付けなければいけないの?

あんなに太陽の下にいても平気だったのに。。。

一生分の太陽光浴びてしまったんか?

厄介な体だわ。。。困ったもんだ。


とりあえず、お腹も空いて来たので、湿疹は無視してランチへ行きましょう。

ホテルの近くの通りはお花が綺麗に植えられていた。


なるべく日陰を歩き、お目当てのレストランへ。

見るからに激混み


Shahrzad Restaurant


先に受付をして順番を待つスタイルらしいが、まず入り口に近付けない。。。

何とか人の波に乗り受付を済ます。

受付のおっちゃんに国を聞かれたので、

「日本!!!!」

と言った。

さて、いつ呼ばれるんだろ?

2時間待ちくらいを覚悟して、小さな日陰で呼ばれるのを待つ。


30分後

受付近くでもみくちゃにされている時に近くにいた綺麗なお姉さんがうちらの方を見て手招きしている。

え?呼んでる?

うちら?ってジェスチャーをしたら、大きくうなづいたので、お姉さんの方へ。

すると

レストランの中へ一緒に連れて行ってくれた。

めちゃくちゃ美人な上に優しいなんて、

惚れる要素しかない!!!!

イランに来てから美人率が高過ぎて、というか私好みの顔が多過ぎて、ずっとキュンキュンしっぱなし。

そんな美人のお姉さんは店員さんでもなく、うちらと同じお客さんだったので、うちらを店の中へ案内すると自分の席に戻って行った。

嬉し過ぎて、ペルシャ語でも英語でも日本語でもなく何故かスペイン語で

“Muchas gracias!!!!”

とお礼を言っていた。

旦那ちゃんに

「それスペイン語だから。」

と突っ込まれた。


イラン人は早食いなので、思ったより早く中に入れて良かった。

中はエアコンが効いていて快適〜


とりあえず、内装が凄い。



席につくなり

ウェイターさんに

「スープはいる?」

と聞かれたので、欲しいと言ったら、一人一つずつスープをくれた。


その他にもオリーブやヨーグルトなど色々運んでくるもんだから、そんなにいっぱいは食べれないので、お断り。


スープを食べながら、メニューを選ぶ。

スープは豆が入っているので、結構、お腹に溜まる感じ。

どれが良いんだろ?と迷っていると、隣のカップルのお兄ちゃんが声を掛けてきた。

ナイスガイ:「どんな料理が食べたいの?」

旦那ちゃん:「エスファハーンの伝統料理が食べたい。」

ナイスガイ:「他の店でどんなの食べた?」

旦那ちゃん:「これとそれとあれと、、、」と色々説明する。

ナイスガイ:「それならこれがおすすめだよ。」

旦那ちゃん:「じゃ、それ頼んでみる。」

ナイスガイにオススメされた品をオーダー。

まさかのナイスガイカップルも同じメニューをオーダー。

隣も同じメニューなら頼んだものに間違いはなさそうだ。


イランのレストランはティッシュボックスもオシャレなのね。


ティッシュを眺めつつ料理を待つ。

一気に運ばれて来た。


左:Chelo Fessenjan
右:Yogurt 
中央:Lamb Chops(Shishlick)


頼まなくてもご飯はセットで付いてくる。


チェロウ・フェセンジャーンは鶏肉を潰した胡桃とザクロペーストで煮込んだ甘酸っぱい料理。

甘酸っぱいシチュー

不思議な味だけど、妙にハマる。

ラムチョップは全く臭みがなくジューシーで美味しかった。

少し塩気が強かったけど。。。

ヨーグルトは何度か食べているサフラン入りの甘いデザートみたいな感じ。

どれもこれも美味しかった。

レベルが高いよ、イラン料理。

そして、早食いのイラン人、うちらがまだ普通に食べているのに、どんどん入れ替わる。。。

隣のカップルも同じ料理なのに、あっという間に食べ終わって去って行った。

恐ろしく早食い。。。


テーブルで会計を済ませる。

イランに来て初めてのテーブルでのお会計。

ドキドキしたけど、しこたま食べて二人で¥1,500くらいだった。

恐るべし物価安!!!!

最後にお菓子を貰った。

ギャズ


ヌガーみたいな見かけだが、ピスタチオとローズウォーターが入っているので、バラ味のマシュマロみたいな食感。

これも美味しかった。

イランはピスタチオとサフランとバラの入ったものが本当に多い。

14時を回っていたが、まだまだ大盛況な店内。


お腹いっぱいなので、お散歩しながらホテルへ戻る。


Abbasi Hotel


今夜、私たちが泊まるのは5つ星ホテルです。

キューバ以来?中国のトランジットで案内されたホテル以来?の☆☆☆☆☆

ブルジョワパッカーです。

バックパックで中に入っちゃうもんね♪

ロビーから高そうな雰囲気がプンプン。


レセプション


レセプション前も素敵な感じ。



ランチの前にカードの記帳などは済ませていたので、パスポートを預け、部屋へ。


流石に部屋番号に数字が使われている。

数字の下はペルシャ数字。

ハイ、キターーーーーーーーーーーーッ!!!!


アメニティにもちゃんとホテルのマーク入ってます。


今までの宿はホテルのマークはなかったから、イランの宿はそんな感じかと思ったが、あるところにはあるらしい。

部屋をクルッと一周したら、ホテル内を散策。


中庭に通じる入り口


中庭


この時間は水が出ていなかったけど、噴水


こちらは中庭に面したスイートルーム群


連休で満室の為、予約出来なかった。。。

中庭のカフェスペース


スモークツリー


ロビーから2階へ通づる階段



天井は低め


ロビーのシャンデリアが間近で見られる


中庭の見える席


レストランの入り口前の広間


ロビー隣のカフェ


一通りホテル内を散策し、一度部屋へ戻り、スマホの充電などしながらボーッと過ごす。

湿疹も落ち着いて来たので、夕方、再び外へ。

歓楽街のような看板



壁の落書きがペルシャ語で読めない人にとってはオシャレな感じに見えてしまうから不思議。


また昨日のアイス屋へ

昨日も頼んだワッフルコーンのサフランアイス。


白いトッピングはアイスはローズアイス

美味しいし、クールダウンも出来たし満足。

さて、今日は有名な橋を見に。


Khaju Bridge(ハージュー橋)


アッバース2世時代、1666年に完成

長さ133m、幅12m

2層構造になっており、上層部には、夏に王が宴をしていたテラスがある。

下層部は川の水量を調節する水門の役割。

夕方、涼しくなって来たので、橋も混雑。


子供達は水遊びをしている。



橋の袂で焼きもろこし売ってた。

意外と人気。


川を眺めながら涼む人たち


タイルはどこも素敵。


絵になるなぁ。



橋の下ではおっちゃんたちが涼んでいた。




橋をフラフラしていると一人のおっちゃんに声を掛けられた。


おっちゃん:「どこから来たの?」

旦那ちゃん:「日本だよ。」

おっちゃん:「日本人か!!!! 茨城って知ってるか?」

旦那ちゃんと私:「。。。いや、うちらその茨城から来たんだけど。。。」

おっちゃん、ビックリ!!!!

おっちゃん:「潮来って知ってるか?30年前にそこで働いてたんだ。」

まさかイランで潮来って地名を聞くとは。。。

ビックリしたわ。

おっちゃんはそう言って、昔の写真を見せてきた。

そして、日本がいかに素敵な国か力説してくれた。

また日本に行きたいけど、ビザがおりないとも。

一度行っても次にまた行けるとは限らないらしい。

そう考えると世界最強パスポートを持っている身としては切なくなる。


行きたい国に自由に行けないって辛いなぁ。


日本はNoビザで行ける国がたくさんあるのに、外へ出ない人もたくさんいる。

日本人のパスポート保有率は2022年に17.8%まで落ち込んだらしい。

今は少し回復しているのかもしれないが、それでも少ない。

日本人が海外に出る阻害要因は、お金、時間、治安、さらには海外に興味がない事らしい。

昔からバックパッカーだったうちらはそんなことを考えず、外へ出て行ったが、今はそんな時代じゃないのかもしれない。

日本にも海外にも良いところは沢山あるから、生きているうちにこの目で見てみたいと思う景色や物事は多いけど。。。

バックパッカー同士で一緒になると誰も止める人がいないので、お金と時間を駆使して出かけてしまう。

そんなんなんでお金は貯まらない。。。

老後資金。。。

脱線したが、橋の続き。



橋の北側のライオン像にまたがるとすぐに結婚できるらしい。

またがったら怒られそうだけど。。。


ぜひ結婚したい方はエスファハーンまで行って、このライオンの像にまたがって来て下さい。

ライオンに見えなかったけど、ライオンだったんだ。。。


橋を渡りきったので、今度は上層部を渡って元の岸へ戻る。







次の橋を目指す。

遠くから見ても素敵。



Chubi Bridge(ジューイー橋)


アッバース2世によって建てられた。

長さ147m、幅4m

小さな橋なので、車通りも人も少ない


日が暮れた。

Si-o-se Bridge(スィー・オ・セ橋)


暗くなるとライトアップされる。

長さ300m、幅14m

アッバース1世によって1602年に完成した橋。

ここは一番混雑していた。



休憩する人たち。


座ってスマホをいじる人たち。


日中の暑さのせいで石が熱くなり、岩盤浴状態。

座っているとお尻がじんわり温かくて気持ち良い。

橋上部のアーチが33あることから、ペルシャ語で33を意味するスィー・オ・セと名付けられたらしい。


橋を堪能し、ホテルへ戻る。

中庭のカフェが大混雑。

うちらもせっかく泊まっているのだからとお茶をすることに。


席が空いていないというので、中の席で待つことに。

すると、突然、ウェイターさんがティーカップを使ったパフォーマンスが始まった。

なんて粋な計らい。

パフォーマンスが終わった頃、席が空いたと案内された。

ライトアップされら庭を眺めながらお茶を待つ。


ティーセットが運ばれて来た。


座ってお茶しても、寝転びながらお茶しても良いので、家のようにくつろげる。

「これがイランスタイルだ」

とウェイターさんに言われた。

お茶を楽しんだ後は、夜の中庭散歩。


今度は噴水の水が出ていた。


中庭に2箇所あるカフェはどちらも満席。



一通り中庭を散歩し、部屋へ戻る。

シャワーを浴び、二人ともソッコー寝落ち。

快適ベッドだった。。。