2024.06.13
目を覚ますと旦那ちゃんの下の段に体の大きなおばさまが寝ていた。
それを見て、駅員がうちらに「2人とも上の段ね」とお願いした意味が分かった。
登れたとしても、色々不安でしかない。
何かの間違いで上から降って来たら色々終わる。。。
9:00
ベッドから降り、部屋の外の通路へ。
車窓から見える景色は荒野って感じだった。
何もない。
途中の駅で下の段のおばさま達は降りていったので、下の段に降りて座って景色を眺めていると駅員がやって来て、
「そろそろヒヴァに着くよ。」
と教えてくれた。
車内のアナウンスも何もないけど、その代わりに駅員が部屋に回って来て降りる駅が近づくと教えてくれるシステム。
そして、シーツや枕カバーを回収される。
10:40
予定より10分遅れでヒヴァ駅に到着。
ウズベキスタンの列車はほぼ時間通り。
優秀だわ。
アフリカなんて謎に半日遅延したからね。
あれを味わうと、ある意味怖いものはなくなる。
トラウマだよ、タザラ鉄道。
ヒヴァ駅
駅舎はデジャブ?って言うくらいどこも似ている。
アフラシャブ号のパネル
もうすぐヒヴァにもアフラシャブ号が来るようになるらしい。
そしたら、もっと移動が楽になるだろうなぁ。
この寝台列車に乗りましたとさ。
さて、ヒヴァは唯一Yandexが使えない街なので、心して駅から出なくては。
駅を出る直前からタクシー攻撃に遭う。
まぁ、これは想定内。
予めOKな金額を調べているので、法外な金額を提示してきたら
無視するのみ!!!!
と思ったら、最初から下調べしていた金額で声を掛けてきたおっちゃん。
あれ?ちょっと拍子抜け。
再度確認しても、同じ金額なので、交渉成立。
車までついて行くことに。
こう言う時はボロボロの車率が高いけど、意外と普通のセダン。
これまた拍子抜け。
街に向けて出発〜っ!!!!と思ったら、スーツケースをひくマダムに声を掛けるドライバー。
小さな街なので、きっと行き先は同じだろう。
するとドライバーのおっちゃんが
「シェアしても良いか?」
と。
目的地は一緒だし、席も空いているので、一緒に行く事に。
駅から市街地まで1.5kmしかないので、あっという間に到着。
ホテルは城壁の中にあるので、手前で降りて歩く。
と言っても、宿から近くの所で降ろしてくれたので、すぐに宿へ到着。
ヒヴァの宿は念願のメドレセ〜♪
こちらが入り口。
階段横の穴から中へ入る。
メドレセとはイスラムの神学校のこと。
19世紀にハン(王)の命により建てられ、学生がイスラム教について学んだ施設。
メドレセは寄宿学校だったので、当時、神学生が使っていた宿坊を利用している。
チェックインを済ませ、細い通路を通り、部屋へ。
思ったより広いお部屋。
部屋の中に謎の土器。
ライトが可愛い♪
バスルームが謎の広さ。
手前にも結構なスペースがある。
一通り部屋を見て、荷物を置き街歩きへ。
宿の中にはの雰囲気も良き。
ヒヴァの観光に使える時間は半日しかないので、急いで観光しに行く。
昨日の夕方に食べたのが最後だったので、まずは腹ごしらえ。
Tea house Mirza Boshi
11:20
さすがにまだランチタイムには早いので、誰もいない。
と思ったら、クラブツーリズムの団体様が2組やって来た。
一気に日本人だらけに。
ここはウズベキスタンよね?
団体様も利用するレストランだったらしい。
気を取り直して、元気な旦那ちゃんはビール。
私はお腹の調子を考慮して今日は温かいお茶に。
焼き茄子のサラダ
サマルカンドの家庭料理を習った時に食べて以来ハマった。
どこで食べても美味しい。
シュヴィト・オシュ
ディルが練り込まれた麺。
ヒヴァの伝統料理。
元々、ディルは好きだってのもあるけど、これはかなり美味しい。
日本でも食べたいけど、作ってるお店はあるのかなぁ。。。
羊肉がトッピング。
ヨーグルトソースでさっぱりするのもこれまた良い。
グンマ
ちなみに群馬は関係ない。
揚げ餃子みたいな感じ。
中は羊肉。
トマトソースがさっぱりしているけど、これは途中で飽きた。。。
トゥフム・バラク
「トゥフム」はウズベク語で卵のこと。
中身が卵の蒸し餃子。
これをヨーグルトソースで食べるんだけど、味がない。。。
あまり美味しくなかった。。。
ヒヴァでしか食べれないと言うから食べてみたけど、普通のマンティの方が好き。
旦那ちゃんはヒヴァのプロフも食べたかったようだが、
「時間が早すぎてまだ出来てない。」
と言われた。
いや、これだけ食べれば十分だろ。
さて、お腹もいっぱいになったので、街歩きスタート。
ヒヴァは、16世紀初頭から20世紀初頭まで存在したヒヴァ・ハン国の首都。
ブハラと並ぶ中央アジアの宗教都市であり、「聖都」の名前で呼ばれる。
主な産業は、綿工業と製陶。
ヒヴァの旧市街イチャン・カラは、1990年にウズベキスタン国内で初めてユネスコの世界遺産に登録された。
西門から東門へと延びるメインストリート
ジュマモスクのミナレットが見える。
モフモフした帽子がいっぱい。
土産物屋の先にはヒヴァのシンボル、カルタミノル。
カルタミノルは、ムハンマド・アミン・ハンの命で1852年に着工されたが、1855年にハンが亡くなり、工事が中断された、未完成のミナレット。
基礎部の直径14.2m、高さ26m。
ハンの要望は109mだったらしい。
未完成だけど、青いタイルも素敵だし、これはこれで良いのでは?と思ってしまった。
メインストリートには土産物屋が立ち並ぶ。
ティケッチ
ナンに空気穴を開けて模様をつける器具。
剣山みたいになっている。
ヒヴァが一番沢山売っていた。
自分たちでは使いこなせないので、いつもお世話になっているパン屋のかわい子ちゃんにお土産としてゲット。
モフモフの帽子
冬はこれが必要になるくらい、寒いらしい。
今の季節は触りたくないくらい暑いけど。。。
旦那ちゃんは被りたくてウズウズしていた。
暑いからやめなさいと毎回制止する私。
イチャンカラ共通入場券を買うためにメインゲートである西門へ
カルタミノルとキャラバンの像。
イチャンカラの城壁
KHIVA(ヒヴァ)のモニュメント。
クフナアルク
1838年にアラクリ・ハンの命によって建設。
「古い宮殿」と言う意味。
造幣局も内包されていたそうで、その旧造幣局も見学できます。
紙幣とコイン
宮殿内にある
アクシェイフ・ボボモスク
ヒヴァ・ハンからロシアに統治が変わってから柱を持って行ってしまった為、今は新しい柱になっているらしい。
青いタイルが美しい。
中庭には客人が来た時にユルタと呼ばれるテントを建てる為の土台も残っている。
宮殿の外にはカルタミノル。
イスラーム・ホジャ・メドレセ
イスラーム・ホジャによって1910年に建てられた。
壁に埋め込まれた陶器の模様が可愛い。
メドレセ脇に建つミナレットは基底部の直径9.5m、高さが45m。
ヒヴァ随一の高さ。
メドレセ前の広場にはスザニが直置き。
ジュマモスク
10世紀頃に造られたモスク。
何度も修復を繰り返し18世紀末に現在の姿になったらしい。
55×46mの広さの礼拝所に約3m間隔で213本の木の柱が並ぶ。
柱には美しい彫刻が施されている。
パフラヴァン・マフムド廟
毛皮職人であり詩人、哲学者、武道の名手であったパフラヴァン・マフムドが眠っている。
聖人として崇められていて、廟内には成人側に葬られると来世でご利益があるとされていることから14〜20世紀のハン一族の墓もある。
天井も素敵。
人の墓を撮りまくるのは如何なものかとも思うけど。。。
でも、綺麗なものは綺麗。
エアコンが効いていたので、涼しくて快適だった。
何だか映画のセットのような街並み。
キャメルウールの室内履きはヒヴァの名産品。
レッグウォーマーも売っていたけど、暑くて触れたくない。。。
おじいちゃんの股引き的な色が懐かしい感じ。
タシュハウリ宮殿
東門近くにある宮殿。
1803年代に建造。
2階建てハーレム
豪華な青タイルの装飾と美しい天井が各妻の部屋の前を彩る。
大小163の部屋があるほか、4人の正妻の寝室がある。
少し曇ってきた。
カルタミノルは何度見ても好き♪
イチャンカラの城壁の中はコンパクトにまとまっているので、何度も前を通る。
曇って来たけど、暑いことに変わりはないので、日中はあまり人が外にいない。
お腹も空いてきたので、夕飯へ。
クフナアルクのサンセットが綺麗だと言うので、その向かいにある店へ。
Terrassa Cafe
サンセットは20時。
予約で席はないと言われたが、20時までなら良いよと一番見晴らしの良い席へ通してくれた。
2時間あれば余裕で食べられるので、問題なし。
確かに景色は良いけど。。。
珍しく曇ってるじゃーんっ!!!!
年間300日は晴天のはずでは!?
これは今日はサンセットは見れなそうだな。
向こうの方に黒い雲まであるよ。
どのみちサンセットの時間より前に店を出るのでサンセットは関係なし。
食べましょう。
ビーツのサラダ
きゅうりでリボン作っちゃってるよ。
オシャレきゅうり。
ウズベキスタンのビーツのサラダは本当にどの店も美味しい。
胡桃や豆も入ってた。
ヒヴァのプロフ
ランチで時間が早すぎて食べれなかったプロフがここで食べれた。
ご飯とニンジンは混ぜるスタイル。
肉は上に乗せる感じ。
米は長粒種。
味はどの地域も大差ない感じ。
シャシリク
シャシりくは安定に美味しい、ウズベキスタン♪
うーーーーーん。。。
今日はサンセットは見れないな、こりゃ。
お店の雰囲気良きでした。
テラス席からの景色を堪能。
直射日光に当たらないだけで、そこまで暑く感じないので良き。
お腹いっぱいで満足。
一旦、宿に戻る。
中庭には相変わらず誰もいない。
夕方になると通路にライトが。
この先に何があるんだろう的なワクワク感。
宿がメドレセだと雰囲気が良いので、テーマパークっぽい。
今日も汗だくになったので、街がライトアップされるまでシャワーを浴びたり、ゴロゴロしたり。
サンセットが20時なので、ようやく暗くなった21時過ぎ、夜のお散歩へ。
涼しくなったのとライトアップされたのとでどこからともなく人が出ている感じ。
治安はすこぶる良いので歩きやすい。
どうしてもモフモフの帽子を合わせたいらしい。
メインストリートから1本裏道に入るだけで、人はいない。
昼間よりスザニを広げまくって売っている。
ライトアップはオレンジ一色で良いと思うんだけどなぁ。。。
どうしてこうなった?
目まぐるしく色が変わるので目がチカチカする。。。
イランもウズベキスタンも持ってる色を全部使うのやめれ。
こういうオレンジ一色の方が落ち着くのでは?
アイス好きな旦那ちゃん。
遅い時間でもアイスを食べたいらしい。
私の分も買ってくれた。
遅い時間に食べる背徳感。
でも、美味しかった。
宿に戻り、メドレセの中庭でビールを飲む。
中庭に誰もいない。。。
寝台列車での移動からのがっつり半日で観光したから疲れたけど、本日も良き日でした。
明日も移動なので寝ます。