2018.12.30
夜中に駅に着く度に人の出入りのザワザワで目を覚ます。
しかし、寒いし、眠いので、起き上がることはなく寝返りを打つだけで再び眠る。
何度かそう言うことを繰り返すうちに9:00になっていた。
ベッドはカーテンで仕切られているので、カーテンを開けると、大半のベッドがもぬけの殻。
時間的に目的地には着いていないはずなので、手前の大きな駅で降りたのだろう。
現在地を確認するため、列車の連結部分へ行き、オフラインでも使えるmaps.meを立ち上げる。
まだまだ時間はかかりそう。
ベッドに戻るとチャイを売りに来たので買った。
外の景色を眺めながら、ボーッとする。
暫くすると旦那はんに動きがあったので、声をかける。
完全に顔が死んでいる。。。
どうやら遂に完全にインドの洗礼を受けてしまったらしい。
夜中に何度かトイレに行ったらしく、吐き気もヤバイと。
硫黄のようなゲップが出るらしく、完全にお腹もやられてるらしい。
多分、レストランのいつもは頼まなかったハニーレモンジンジャーティーが原因じゃないかと。
確かに、アーグラは水も悪い。
でも、私も同じポットから飲んだけど、私は元気。
ミャンマーの悲劇再びの予感
とりあえず、また横になると言うので、ベッドに戻る旦那はんの後ろ姿を見送る。
読書をしていたら、猛烈にお腹が減ったので、旦那はんのバッグを漁りに行き、前日に買っておいたポテトチップスを食べる。
12:40 バラナシ駅に到着
旦那はんの顔色はますます悪くなる一方。
今日は宿のピックアップがあるので、待ち合わせ場所まで行く。
途中、同じ宿に宿泊するメンズ2人とも合流。
駅舎の外ですぐに宿の方とも合流した。
この状況でトゥクトゥク交渉じゃなくて良かった。
駅の外でトゥクトゥクを拾う。
バックパックを太ももに乗せた状態で揺られる。
絶対に痣になってそうだ。。。
トゥクトゥク で行けるギリギリの所まで行き、あとは徒歩で向かう。
途中、鶏がドナドナされていた。
久しぶりに見たよ、このギュウギュウ具合。
何処にでも落ちている牛の糞を避けながら、小道を進み、やっと宿へ。
旦那はんはチェックインする前にベッドに倒れ込む。
チェックインをし、一通り宿の説明を聞き、旦那はんの元へ。
既に何度かベッドとトイレを往復していたらしい。
旦那はんは悪寒がするとの事で、毛布を追加で貰う。
抗生剤も3日分貰い、電気で温める湯たんぽも貸してくれた。
新たにポカリも作り、旦那はんにゆっくり寝て貰うために部屋を出る。
屋上から見た景色。
ガンジス川が見えた。
意外と建物がいっぱい。
この宿ではオーナーさんが焙煎した豆を使ったハンドドリップのコーヒーが飲めると言うので、お願いした。
久しぶりのコーヒー。
コーヒーを飲みながら他の宿泊者と話をする。
旦那はんは出かけられる状態ではないので、同じく先ほど宿に着いたばかりのユキちゃんと一緒に出かける事に。
宿から一歩外に出ると既に
カオスゾーン
牛のう◯こだらけなので、踏まない様に道を選びながら歩く。
すぐにガンジス川のほとりまでやって来た。
目の前で写真を撮っていたヨーロピアンのおじ様がう◯こを踏んでしまった。
思わず、
「大丈夫?」
と話しかけたら、
「貴女も気を付けてね。」
と苦笑いしながら言われた。
ガンジス川
バラナシと言えば、ガンジス川。
ヒンディー語やサンスクリットではガンガー(गंगा、Gaṅgā)と呼び、これはヒンドゥー教の川の女神の名でもあるらしい。
ガンガーを流れる水は「聖なる水」とされ、沐浴すればすべての罪を清め、死後の遺灰をガンガーに流せば輪廻からの解脱が得られると信じられている。
子供、妊婦、自殺者、事故死、疫病死などの場合はそのまま水葬されることになっているそう。
また、高い火葬代が支払えない人や、カーストの身分が低い人も、亡くなったら焼かれずにそのまま川に流されるんだとか。
ガンガー流域には多くの聖地が存在し、たくさんの巡礼が聖地を訪れガンガーの流れの中で沐浴している。
そんなガンガーのほとりをお散歩。
わたあめ売りのおっちゃんはホント何処にでもいるなぁ。
只今、
絶賛ガンガーのボートストライキ中〜
ガンガーと言えば、ボートの勧誘がウザイはずなのに、まさかのボートストライキ。
スリランカではティーファクトリーのストライキに当たったけど、何これ?
まさかのバラナシでもストライキなん?
おかげで静かなお散歩を満喫できます。
冷たいとキャッキャしながら沐浴を試みる婦人達。
ガンガーの両岸には上水道や下水道が未整備の地域が多い。
また宗教上の理由からトイレを設けない家庭も多く、河川周辺での屋外排泄を行う人口も多いことなどもあり水質汚染が進んでいる。
2007年には世界で最も汚染された5つの河川となり、バラナシ付近での大腸菌レベルはインド政府の定める基準の100倍にまで上った。
汚染は人間だけでなく140種の魚類や90種の両生類、絶滅危惧種のガンジスカワイルカなどにも大きな影響を与えている。
下水や化学物質、ゴミがさらに汚染を深刻化させている。
川の周辺に住む多くの貧困層が川の水を直接、食事や洗濯、風呂に使用することで健康上の被害はさらに拡大している。
ガンガーには、抗生物質や抗菌薬を濫用した人間・家畜の排泄物が流れ込むため、それに混じった耐性菌によると見られる病気が近年増えている。
そんなガンガーで沐浴って、、、
ワタクシには、無理だ。
あ〜、沐浴した人たち。
あちらこちらにグラフィティ。
バラナシには火葬場がいくつもある。
有名なのはマニカルニカ・ガート。
火葬場自体を撮影するのは禁止。
カメラを出していなくても、何処からともなく
"No,photo!!"
と言われるくらい。
これは火葬に使われる薪。
色んな所に山積みにされていた。
一旦、ガンガーから離れ、目的の場所に行く。
途中、修復しているのか、壊しているのか分からない寺院を見付けた。
宿やら店やらの情報がビッシリ壁に書かれていた。
その前で牛と焚き火するお兄ちゃん。
同じ道を戻った時に流暢な日本語で話しかけられた。
バラナシは流暢な日本語を話すインド人が沢山いる。
英語を話そうものなら
「日本人なのに英語うまいねぇ。」
とか言われる。
何だこの街?
お目当のものを発見!!!!
KFCならぬEFC
地味にマークも寄せている辺りが何とも。
でも、この店に行きたい訳ではなく、お目当の店はこの隣。
ふわふわスイーツ。
「昼過ぎにはなくなっちゃうかも。」
と言われ、ちょっと心配になったけど、あった。
Rs30(¥50)
フワッフワ〜
一緒に並んで買った子達。
味はプリンの原液みたいな感じ。
フワッフワ部分を食べ終わり、少し残す。
するとお代わりで追加してくれる。
また混ぜて食べると二度美味しい♪
もう一軒ハシゴ。
ラッシーの有名店。
BLUE LASSI SHOP
たまたま空いていた。
私はザクロラッシー。
ユキちゃんはバナナラッシー。
どちらもボリューミー。
でも、ラッシーはあっさりめ。
かなりの量でお腹いっぱいになった。
さて、牛に先導されながら、またガンガーを目指します。
マニカルニカー・ガートまで戻って来た。
ここの看板には日本語表記もあってビックリ。
それだけ日本人が来ている証拠。
ガンガーでは日没後、毎日プジャーが行われる。
プジャーとは、ガンガーに祈りを捧げる儀式のこと。
18:00くらいと言われたので、行ってみる。
こちらは7人でプジャーをやるらしい。
既に人が集まって来ている。
献花。
宿に近い方に移動。
こちらは5人でやる。
既に沢山の人が集まっていたが、座れる場所を確保。
後ろに来たおっちゃんの足の間に完全に体がハマると言う、なぜかカップルのような状態で見学する羽目に。
インド人、距離が近過ぎる。
あんたの嫁、うちらの隣にいるのに、何で私があなたの足の間に挟まらなきゃいけないんだ!?
もはや何でもアリの状態。
18:00前にはそれっぽいのが始まった。
18:00を過ぎると本格的に始まった様子。
このプジャーを行う若者達はバラモン階級。
カースト制度の中で一番上の階級。
斜めがけの白いたすきがバラモンの証。
厳かな感じなのかと思ったら、ノリノリで手拍子をするおっちゃん。
ひたすらモクモク。
プジャーも終盤に近づくと献花を買えだの、お布施をよこせだの色んな人が近付いて来る。
1時間近く儀式は続いた。
最初から最後までガッツリ見た。
プジャーが終わったので、宿の近くのオススメの屋台飯を食べに行く。
エッグロールの屋台。
焼いた生地の上に卵を落とし、両面焼く。
焼いた生地をおっちゃんにパス。
野菜をのせる。
焼きそばのような麺をのせる。
ソースをかけ、巻いていく。
外は結構パリッとしている。
広島風お好み焼きな感じ。
チリソースは少なめにしてもらったが、玉ねぎの辛さもあり、程よく辛かった。
宿に戻ると旦那はんは寝ていた。
暫くすると目を覚ました。
ガッツリ吐いたら、少し楽になったらしい。
顔色も今朝に比べたらだいぶマシ。
相変わらず、下痢も酷い様子。
完全にミャンマーの悲劇、再びである。
夜にもう一度、抗生物質を飲ませ、湯たんぽを温め直す。
旦那はんは寝たり起きたりを繰り返す。
辛そうだ。